ストーリー - 第1章 / 第2章 / 第3章 / 第4章
第1章 アルコン誕生

大昔、モンスターが世界を支配し、人間はごく小さなコミュニティを作っていた時代があった。
モンスターの王たるホワイトドラゴンたちは世界が荒廃するのを心配し、モンスターの増えすぎをひどく憂えていた。
彼らはモンスター間の均衡を保つために、冬眠中のモンスターを目覚めさせ、数が増えすぎて世界を乗っ取る恐れのある、 あらゆる種類のモンスターを抹殺した。

しかし、ある時、人間たちはモンスター以上の高いレベルの知識と魔術を学び、訓練することで、世界を支配しようとした。
ホワイトドラゴンたちは、徐々に冬眠から目覚め始めた。人間たちの王ザドロはホワイトドラゴンと休戦しようとしたが、それは自分の能力を超えていると悟った。そこでザドロは、自らホワイトドラゴンの城へ赴き、彼らの攻撃を弱めるか、できればやめさせようとした。ホワイトドラゴンは興味深げに人間を見た。なぜなら人間はモンスターとは違い、歩み寄りによって合意を得ようとしていたし、自らの命さえも危険にさらす勇気を持っていたからだ。

ついには、ホワイトドラゴンは人間に500年の時間を与え、冬眠に戻った。ドラゴンの指導者たちは、別のものに姿を変え、光の筋を残しながら、空へ飛んでいった。残ったホワイトドラゴンたちはザルダに言った。
「指導者たちは、常にこの世界とつながりを持っておられるが、見ているだけで決して自分たちの意思でお戻りにならない。彼らは必ず約束を守るが、お前たちもそれができるか? 我々の妥協は、いずれ災厄となるだろうが、慈悲はかけないぞ」

ザルダはすべての人々にこの件を伝えたが、ホワイトドラゴンの話は2世紀が過ぎるのを待たずに、人々の心から薄れていった。

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第2章 アルコン到来
1025年、魔力を帯びた「アルコン」という彗星が大陸へ進路を向けた。
アルコンの魔力は大陸のモンスターに影響を及ぼし、モンスターの数を増やした。
名誉ある魔術師ルーマンは、彗星の進路を追い、アルコンが大陸最大のフィールド「ロパード」に向かっていることを発見した。

当時、大陸は四つの国に分裂していた。遠く北の地で孤立していたのは「クロップ王国」で、人々は狩猟や採鉱で暮らしを営んでいた。
「ならず者連合」は浜辺で暮らし、「カメック王国」は大陸の中央に位置し、カメック王国の支配を受けない「ヨルカ」には、数人の成功した商人と下層階級の人々が暮らしていた。四つの国は百年の間、均衡を保ち平和を維持していた。

ルーマンは四つの国を訪れた。そして、国ごとに、アルコンがもたらす脅威と戦うために同盟を組むよう指導者たちを説得してまわった。
しかし、指導者たちは、ルーマンの言うことを信じなかった。互いにライバル関係が続いている状況では、同盟を組むために費やす時間も労力も無駄であり、モンスターと戦う十分な戦力もないと考えていた。そうしている間にも刻一刻とモンスターの数は増えていた。ルーマンは指導者たちの支援を得ることができず、貴重な時間が過ぎていくばかりだった。

しかし、すべての国が彼の予言を信じないというわけではなかった。すでにほとんどの国は、モンスターが増え、より強くなっていることに気づいていた。
しかし、彗星がロパードフィールドに向かっていることは、問題を一層複雑なものにしていた。大陸でもっとも強大な国カメック王国の王は、戦力に自信を持っており、他国の軍隊が派遣されることを嫌っていた。かつてカメック王国の一部であったヨルカは、むしろ彗星がカメック王国を滅ぼせばいいと願っていた。

クロップ王国は迫りくる危険なモンスターの脅威に気づいてはいなかった。

1027年、さらに彗星は大陸へ近づき、人々はアルコンの力を感じ始めていた。モンスターは集団を作り始めた。
モンスターは、ロパードフィールドに集まり、周囲の村々や城を破壊しだした。魔術師ルーマンの予言は、実現し始めた。他の国々の状況も同様だった。
多くの人々は安住の地を求め大陸を離れた。カメック王国に残った軍隊は必死に戦っていたが、世界は次第に住みづらくなっていった。
モンスターは魔力を持つ彗星に引き寄せられ、ロパードフィールドに集まってきた。ついにアルコン彗星はその長旅を終えようとしていた。

魔術師ルーマンは、残った三国の軍隊を集結させ、アルコンの元へ集まったモンスターとの戦いに挑んだ。彼はアルコンの核へ近づき、他の魔術師たちとともに、アルコンを消滅させるため、最後の手段としてすべての魔術師の命を犠牲にし魔力を使った。

アルコンは爆発し粉々に砕け散った。モンスターや連合軍の兵士は爆発の様子を見て驚いた。フィールドに降り注ぐ破片が、フィールド上のすべての生命体を吸収し始めた。

すべての生命体を吸い取られフィールドは、静けさを保っていた。彗星の砕け散った破片は、ルーマンと世界を守ろうとした人々の命とともに、フィールドのいたるところに散らばっていた。フィールドにやってきた人々は、モンスターが生き返るのではないかと恐れた。そのため、彼らは彗星のすべての破片を集め、地下のもっとも深い所に埋めたのだった。

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第3章 悪魔ケイン
アルコンが破壊されてから千年が過ぎた。偉大な魔術師ルーマンと、彼がいかにして強大な悪を倒し、それがいかにして世界の最も深い所に封印されたかを人々は物語として聞くのみであった。
「ヨルカ」が「ヨルカ王国」となり、大陸中央の地域がモンスターとともに遺跡となった以外は、大陸は以前と変わっていなかった。それまで何人かの英雄が現れ、モンスターを追い払い、伝説を作った。
残された三国は平和を保っていたが、時折小競り合いを起こすことがあった。しかしそれ以上には発展しなかった。

2030年、ケインという男が、殺人罪で地下牢に閉じ込められた。ケインは、かつては名だたる戦士であったが、戦争で片腕片足を失ってからは、物乞いをするようになった。ある日ケインは、彼の食料を盗もうとした乞食を殺し、殺人罪で逮捕された。

ケインは地下牢でひとりの囚人を殺し脱獄を試みたが、すぐに疲れの出たケインに看守が迫っていた。彼は小柄な体を利用して壁の割れ目に入り込み、その割れ目を三日間掘り続けた。ついに彼は巨大な扉にたどり着いた。扉には偉大なルーマンの業績と多くの警告が刻まれていた。そのとき、ケインは強く興味をそそられ、扉を開けた。ケインは部屋の中で、封印された小片を見つけた。光る小片に魅せられ、彼は近づき始めた。アルコンはまさに蘇ろうとしていた。

2033年、ケインは社場に戻っていた。今回はひとりではなかった。彼の命令に従うすべてのモンスターを引きつれ、手早くすべての地下牢を破壊し、ヨルカ王国の地下を自分の新しい根城とした。ケインにはもはや人間らしい気持ちなどなく、世界に対する憎しみだけがあった。ケインは、自分に従う者を除いて、周りのものすべてに対する殺戮と破壊を開始した。

ケインと戦うために再び同盟が組まれた。戦争によりケインも同盟も痛手を負った。無数のモンスターが殺された。ケインは難民を彼の王国の地下牢に閉じ込め、次の攻撃の準備をした。

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第4章 剣、魔法そしてセル
ケインと彼の軍団は大陸の中央へ進出した。ヨルカの軍隊はケインを地下に閉じ込めておこうとしたが失敗した。今や世界は新たな難問を抱えている。残った国々は集結した。新たに強大な国が作られた。邪悪な国が……。

平民の生活は、ケイン出現の直後に変わってしまった。すべての王国はケインとの戦いに明け暮れ、国民は国からの支援を得られなくなった。ケインの命令下にないモンスターは、村人の大きな脅威となった。王国内にいるモンスター殲滅が傭兵の仕事となった。村人はモンスターと戦う傭兵を雇うために金を出し合った。

<この頃、王国の軍隊は大陸の中央へ侵攻する途中でしばしば姿を消した>そのため、モンスター殲滅のために傭兵たちは住人や王に雇われたのだった。

2〜3年のうちに、人々はアルコンの破片の潜在的な力に気づき始めた。
これらの破片は「セル」と名づけられた。セルは千年以上前の大戦で吸収した、古代の軍隊やモンスターを閉じ込めていた。ごくわずかな人だけが、セルの真の潜在能力を理解した。セルは高値で取り引きされた。しかし誰もセルの本当の正体を知らなかった。

当時行われていた、剣と魔術を使った一般的な戦術は、剣と魔術とセルを使った戦術にとって換わられた。後方から射手と魔術師の援護を受けながら、戦場に突進していく、剣士の古くからの基本的な戦術は廃れた。今や、剣士は突進するだけではなく、セルを使って多くのクリーチャーの召喚もするのだ。射手はより近い距離から攻撃するようになり、魔術師の役割は攻撃よりも防御に重きを置くようになった。魔術師と鍛冶屋はより強力なセルを作り出すために研究を続けた。

他の大陸の人々の間でも、セルの存在に対する注目が高まり始めていた。彼らは、強力な軍隊によってケインが滅ぼされることをとくに心配した。

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